就学後、WISC(知能検査)を受けるべきタイミングはいつ?

知っておきたいこと

私の住んでいる市では、就学までの発達検査を毎年無料で受けることができ、定期的な検査によって、息子くんなりの成長と抱えている問題を正しく知り、そのために必要な療育体制を整えてくることが出来ました。就学後は市から発達検査を受ける指示はこなくなり、検査を受けるか受けないかは、親の判断となります。就学後も1,2度くらいは検査を受けて、息子くんの現状を把握していきたいという気持ちはありましたが、受けるにはそれなりの手配や費用もかかるとなると、ちょっと後回しぎみになってしまうものです。そもそも就学後はどんなタイミングで検査を受けるものなのかという疑問を持ったまま過ごしていたのですが、同じようなお母さん達は結構いるように思います。

息子くんに関しては、1年生2学期の懇談の際に、「板書練習の際に不思議な書き写し方をしていた」と担任の先生から聞き、親の私が気づいていないだけで、何か学習障害的なものを抱えているのではないかと不安に思い、主治医に相談したところ、まずは発達検査を受けた上でそれ以上の検査が必要かどうか判断していこうということになりました。

発達検査を受けるにあたって、いろいろなことを知ることが出来ましたので、検査を受けるタイミングと受ける際の注意点、まとめております。

受けるタイミング①:中学校の進路を決定するために

中学校生活を支援学級で過ごすか、普通学級で過ごすかという決定は、小学校6年生の12月に行われます。そのため11月中に小学校から中学校に書類を送る必要があります。

進路を決める際には、小学校6年生でWISCを受け、その結果をもとに、主治医からの意見書があった方がいいです。主治医や学校の担任と進路を話し合って決定するのに2か月くらいかかることを考えると、WISC検査は夏までに受けておく必要があります。またこの時期、同じく進路決定のためにWISC検査を受ける方が多いため、早め早めの行動が必要です。

受けるタイミング②:支援学級から普通学級に戻ることを決定する際

小学校の高学年で普通学級へとの話が出てきたら、支援学級の担任の先生の見解だけで決定せず、改めてWISCを受け、9,10歳をどのくらいうまくスムーズに超えられているかを主治医と確認してから決定する方がいいです。

4年生後半から5年生にかけて抽象的な思考概念の勉強になっていく(算数なら、最小公倍数 最大公約数など)ため、それまで支援学級で上手くいっていた子も、これは算数の問題なのか国語力の問題なのかといったような内容の問題が沢山出てくる時期に、手厚い支援環境から普通学級に変わることで、「あーもう僕だめだ!」になってしまい(0か100かの考えになりがちな子達であるため)、つぶれてしまうこともある。支援学級で丁寧に大事なことを理解できる範囲で教えてもっらた方が力がついているということもあるため、支援学級から普通学級に戻る際は、担任の先生の判断だけでなく、WISC検査結果を元に主治医の判断を仰ぐなど、慎重に行う必要があります。

受けるタイミング③:特別児童扶養手当の申請をする時に必要

発達ゆっくりさんを育てるお母さん達で、働きにいきたくてもなかなか実行できないでいるお母さん達も沢山いるのではないかと思います。国の制度“特別児童扶養手当”を支給される対象であるかどうかの確認は是非しておくべきことですが、実際に申請する際に必要な書類の1つとして発達検査の結果があります。結果の有効期限等もありますので、受けるタイミング①②③をしっかり考えて検査予約をとっていく必要がります。“特別児童扶養手当”の詳しい内容については下記にて詳しく書いておりますので参考にして下さい。

“特別児童扶養手当”をご存知ですか?所得制限を超えていなければ、今すぐ申請して、子供の将来に備えましょう
早期療育やOT、放課後等デイサービスに通うまでは、多くの方が利用されていますが、案外知らない方が多いのが“特別児童手当”の存在です。私も子供が3歳の頃から早期療育を受け、やるべきことは全てやってるつもりでいましたが、国の制度である“特別児童...

WISCを受ける際の注意点

  • WISCの検査は、検査の内容を覚えてしまうという理由で、毎年検査を受けるこが出来ません。次回の検査は、最短でも2年先で計画をたてる必要があります。
  • WISCを受けるレベルにあるかどうかの見極めも大切です。息子くんの場合もそうでしたが、学習障害があるなら早く発見して適した配慮をしてあげたいと気は焦りましたが、検査を受けるにはそれなりの時間をちゃんと座って、先生の言葉に耳を傾け、受け答えができなければ、本人の抱える問題事項を正しく判断するための検査が成立しないということになります。そんな理由から、息子くんの検査は2年生のGW以降に受けることになりました。
  • 誕生日を過ぎているかどうかで、ほんの一部ですが、検査レベルが変わる内容があります。
  • どこで検査を受けるかによって、費用が違います。小学校では通級の先生がWISC検査の資格を持っている方が多く、その場合は無料で受けることが出来ます。又、お子様の発達のことで通院されている医療機関でも発達検査を受けることが出来ますが、医療機関によって費用が数千円~1万五千円程かかる場合がありますので、先に確認が必要です。息子くんはお世話になっている通院先で検査を受けましたが、検査をした日以外に親だけで検査結果の説明を受けるフィードバックを含めてトータル1万6,000円かかりました。学校で受ける際も医療機関で受ける際も、受ける人が多いため、事前予約が必要です。受けたい時期がある場合は、待ち期間がどれくらいかなどの情報を早めに知っておく必要があります。
  • どこで検査を受けるかによって、検査結果の内容をしっかり把握してくれている機関が決まり、その検査結果の内容を別の学校、もしくは主治医やOTの先生、放課後等ディの先生に伝える役目は親になるということを把握しておく必要があります。せっかく受けた検査結果です、子供のために関わってくれている機関の先生方には共通認識として知っておいてもらうことで、よりその子にあった関わり方や導き方、環境整備につながっていくため、情報の共有はとても大切です。
この記事を書いた人
noconoco

こんにちは!のこのこです。
子育て初心者ながらも、発達に問題を抱える息子くんの子育てを通して、私自身が子育てについて沢山学び考えさせられる日々を送っています。このブログは、日々壁にぶち当たりながら発達の問題に関しての試行錯誤の記録と知り得た情報をまとめたものです。後続の同じような悩みで奮闘しているお母さん達にとって、何かしらの道しるべとしてお役に立てるブログを目指します。

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